家庭用脱毛器とは?効果やメリット、注意点について解説
ムダ毛のお手入れはエチケットの一つであり、年齢や性別を問わず日頃からムダ毛のお手入れに気を配る人が増えています。ムダ毛処理の方法にはいろいろありますが、家庭用脱毛器での処理も主流になりつつあります。
この記事では、家庭用脱毛器の種類の説明や導入のメリット、使う際の注意点などを詳しく紹介します。家庭用脱毛器を使ったムダ毛のお手入れに興味のある人は、ぜひ参考にしてみてください。
家庭用脱毛器とは
家庭用脱毛器とは文字どおり、自宅で使用できるムダ毛処理をおこなうための機器のことです。美容家電にカテゴライズされる家庭用脱毛器ですが、フラッシュやレーザーなどのような光の働きを利用してムダ毛を処理するタイプや、ムダ毛を挟んで引き抜くタイプなどがあります。
いずれも自宅でおこなうケアを目的とするものなので、素人でも簡単に扱えることが特徴です。
家庭用脱毛器の種類
家庭用脱毛器にはムダ毛を直接引き抜く「ローラー式脱毛器」もあります。しかし、ムダ毛を1本ずつ抜いて処理するタイプの脱毛器より、光の照射でムダ毛をお手入れする「光脱毛器」のほうが主流です。
この段落では、光脱毛器にスポットを当てて説明します。
フラッシュ式(光式)脱毛器
フラッシュ式の光脱毛は大きく分けるとIPL (インテンス・パルス・ライト)式脱毛、SSC (インテンス・パルス・ライト)式脱毛、SHR (スーパー・ヘアー・リムーバル)式脱毛の3種類があります。このうち、家庭用脱毛器に多く見られるのはIPL 式脱毛です。
IPL式 脱毛では、メラニン色素に反応する光を肌に当て、毛根の毛乳頭にダメージを与えます。結果、発毛細胞の働きが抑えられてムダ毛が処理される仕組みです。
フラッシュ式脱毛器は広い範囲に光を照射させることが可能です。そのため、お手入れ時間が短くて済むという特徴があります。
レーザー式脱毛器
レーザー式脱毛は医療脱毛でおこなわれているレーザー式脱毛と仕組みは同じです。ムダ毛のメラニン色素に反応する特殊なレーザーを肌に照射して毛根に働きかけ、ムダ毛を生やす組織を完全に破壊します。
仕組み自体は同じでも、家庭用レーザー式脱毛器と医療用では、パワーに大きな違いがあります。家庭用脱毛器は当然のことながら、レーザーの出力は抑えめです。また、レーザーを当てるための照射口はフラッシュ式よりも小さいことも特徴です。
レーザー式脱毛は、ピンポイントで脱毛するイメージに近いでしょう。そのため、広い範囲のムダ毛をお手入れしたい場合は時間と手間がかかってしまいます。
家庭用脱毛器を使うメリット
家庭用脱毛器を使ってムダ毛のホームケアには、一体どのようなメリットがあるのでしょうか。家庭用脱毛器のアピールポイントをご紹介します。
手軽に始められる
家庭用脱毛器を持っていれば、自宅で気軽にムダ毛のケアがおこえます。その手軽さは大きな魅力といえるでしょう。
仕事や学校、家事などで忙しい毎日を送るなか、自宅で手軽にムダ毛のケアができるとなれば、時間の節約ができます。脱毛のために特別に時間を確保しなくても、スキマ時間を上手に利用してお手入れができるのです。
自分のペースで脱毛ができる
家庭用脱毛器を使って自分でムダ毛の手入れをするので、あらかじめ「予約を入れる」必要がありません。自分のペースで、いつでも好きなときに脱毛ができることになります。お手入れがしたいと思ったときに脱毛することができます。
日常に家庭用脱毛器を取り入れると、自分のスケジュールに合わせて、自由度の高いムダ毛処理が可能になります。お手入れのペースは、いつでも自分次第というわけです。
気になる部位を脱毛することができる
脱毛するカラダのパーツも自分で決められます。気になる部位だけをお手入れできるフレキシブルさも家庭用脱毛器ならではのアピールポイントです。「お手入れしたいけれど時間がない!だから今日はワキだけ処理!」といった場合でも、家庭用脱毛器ならば可能になります。自分の都合に合わせて、お手入れするパーツも自由に決めることができるのです。
経済的・精神的負担が少ない
家庭用脱毛器の導入は、経済面や精神面にもメリットをもたらします。もちろん脱毛器を購入しなければならないので、そのための初期投資は必要です。しかし、家庭用脱毛器はひとたび入手してしまえば長く使えるアイテム。家族や友人と一緒に使うことでさらにお得に脱毛ができます。
また、他人に肌をさらす必要がないことは精神的に大きなメリットです。本人が自分の体のムダ毛を処理するので、恥ずかしさを感じずに済みます。特に、デリケートゾーンのムダ毛をお手入れしたい場合など、他人に見られることに抵抗感がある人もいるでしょう。家庭用脱毛器はその点でもメリットが大きいです。
家庭用脱毛器を使う際の注意点
気軽に使えて、初心者でも安全に扱えるよう設計されている家庭用脱毛器ですが、使用する際には注意が必要です。この段落では、家庭用脱毛器でムダ毛のお手入れをする際の注意点を挙げます。
長期的な目線で行う
前述したとおり、家庭用脱毛器はクリニックやサロンで使用される脱毛機器と仕組みは同じです。しかし、ほとんどの家庭用脱毛器は美容家電なので安全性を考慮し、クリニックやサロンの機器よりもパワーが弱く作られています。
家庭用脱毛器でもムダ毛のケアはできますが、それでもやはり、クリニックやサロンでの施術ほどのレベルは望めません。そのため、家庭のケアでは即効性を求めず、長期的な目線で気長にお手入れを続けることが大切です。
一人では手の届きにくい箇所がある
自分自身で脱毛の作業をおこなうので、当然、手が届きにくいパーツがあります。同様に、鏡に映してもよく見えない死角が生まれることも考えられます。事故を防ぐため、無理な体勢での使用は避けましょう。
また、しっかりと目視し、確認しながらお手入れの作業を進めるよう心がけます。初めて家庭用脱毛器を使う人や慣れていない人は、家族や友人に手伝ってもらうと安心かもしれません。
使用方法を順守する
家庭用脱毛器はメーカーや機種によって、それぞれ使い方が異なる場合があります。使用する前には、取り扱い説明書をよく読んで理解することがマストです。照射の回数や長さ、脱毛可能な体のパーツ、基本的な使用方法などを把握しないままお手入れを始めてしまうと、思わぬ肌トラブルの原因になることも考えられます。
家庭用で安全に作られているとはいえ、注意点はしっかり守って、正しい使い方でお手入れしましょう。
家庭用脱毛器を効果的に使うには?
家庭用脱毛器を使って効果的なお手入れをするためには下準備が大切です。
フラッシュ式やレーザー式の脱毛では毛を色づけるメラニン色素に光が反応します。そのため、処理したいムダ毛が長いと、光が毛根から毛先へと分散し、火傷につながってしまいます。同時に、毛根に十分な熱が行き渡らないので、脱毛効果が落ちてしまうのです。
そのため、事前にお手入れしたいパーツをシェービングすることが大切です。肌への刺激を考慮して、前日までにシェービングを済ませておくといいでしょう。
いよいよ照射です。ムダ毛を処理したいパーツにホクロやシミがある場合は、安全かつスムーズに照射をおこなえるように、上からマスキングテープを貼って保護しておくと安心です。
照射が終わったらアフターケアが欠かせません。処理した箇所に冷やしたタオルなどを当ててクールダウンし、その後、ローションやクリームで保湿します。また、紫外線に対しても注意が必要です。脱毛をした肌はデリケートになっているので、トラブルを防ぐためにもUVケアを忘れずにおこないましょう。
家庭用脱毛器でツルツルな肌を手に入れよう
自分のペースで好きなときにムダ毛ケアができる家庭用脱毛器。美容家電なのでサロン脱毛の仕上がりまでは望めないものの、経済的で手軽な点が魅力です。気長にお手入れを続けると効果も実感できます。
ただし、ワンランク上のツルツル肌を手に入れたくなったり、自分で脱毛することに不安を感じたりした場合は、プロの手によるサロン脱毛がおすすめです。
自分にぴったりな脱毛方法を、ぜひ見つけてみてください。